糖尿病と「遺伝」の関連性~高血糖の体質はどのくらいの割合で遺伝するものなのか?~

血糖値の予備知識

ルックルックイヌリンプラス

いわゆる「体質」に対する、”遺伝”が与える影響に関しては
多くの方が、非常に気になる要素に違いありません。

身長・体重・肌質・声質(骨格)といった、遺伝子の影響を受けるものは様々ですが
「命」や「健康」に関わるものに関しては、特に意識してしまうはずです。

その中でも「糖尿病」の発症は、一般常識的にも遺伝の要素が大きいことが知られており
実際にも、遺伝が関わる要素が大きなものになります。

そして両親のどちらか片方なのか、また両方共なのかによっても「遺伝的要因」が受け継がれる割合は
変わってくるものですが、糖尿病の場合はその割合が劇的に変わることが特徴です。

  • 両親の片方が糖尿病の場合「およそ10~20%」
  • 両親の両方が糖尿病の場合「およそ50~60%」

これらの「確率」といったものはあくまで”目安”であり、両親以外の親族の傾向によっても変わってきます。

そして、この「糖尿病に関する遺伝の要素」を考える前に

「遺伝するのは<糖尿病>ではない」

ということを理解することが重要であり、糖尿病予防のための大きなポイントになってきます。

「体質」が遺伝することは確かだが

糖尿病という症状は、「食後以外」の「通常時」にも関わらず
高血糖の状態が持続する状態であり、日常的に血糖値が高い疾患を指します。

そして「遺伝」がもたらす要因というのは、正確にはこの”血糖値の上がりやすさ”になります。

”糖尿病という疾患”が遺伝するわけではありません。

一般的に、糖尿病と呼ばれている「2型糖尿病」というのは
生活習慣の積み重ねによって、招かれる症状になりますが
短期間に「食べ過ぎたからすぐに糖尿病になる」わけではなく、
そこに行きつくまでには「猶予」といったものがあります。

そして、この猶予(許容量)といった「要因」を取り巻く
体の”受容”の力に、遺伝的な要素が絡み合うことになります。

  • どの程度食べれば、どのくらい血糖値が上がるのか
  • インスリンを分泌する「ホルモン環境」の性能
  • インスリンの機能が壊れるまでの「暴飲暴食」の許容量

これらは確かに、直接的に”血糖値の上がりやすさ”に関わる要素と言えます。

「結果」に対する遺伝の割合を覆すことはできる

血糖値が上がりやすい体質の人というのは、インスリン環境が壊れやすい体質というこであり
”結果的に糖尿病になりやすい”ということは、確かなことと言えます。

そして、より正確に言い表せば「糖尿病になりやすい体質が遺伝する」ということなります。

まわりくどい表現になってしまいますが、”どの部分が遺伝するのか”ということは重要であり

「親が糖尿病だから、自分も糖尿病になるわけでない」

という考えにつながる、非常に大切な要素になります。

血糖値にとって大切なのはやはり<コントロール>

血糖値の話題というのは、どうしても

「高い」「上がる」「上昇」

といったワードが多くなりがちですが、

「低い状態が持続している」

「急激に下落する」

という症状も同じく危険な状態であり、むしろ「高血糖」よりも「低血糖」の方が
「短期間」の危険の度合(死亡率)が高い状態になります。

「極度な低血糖の持続」は、「急死」につながる危険性が非常に高く
酸素が足りない状態に非常に近いものでもあり、特に「脳」に与える影響が大きなものになります。

そのため、「インスリン注射」を自分で打つ習慣がある人は
「飴」や「ブドウ糖」といった、下がり過ぎた血糖値を回復させる
バランスをとるためのアイテムを、持ち歩いていることが一般的です。

不確定要素が多い疾患

更に血糖値に関わる遺伝的な傾向に関して、「小児糖尿病」等に多く見られる
先天的に「インスリン」の機能・環境に欠陥を抱えている、「1型糖尿病」を無視することはできません。

この症状は、一般的な「成人病としての2型糖尿病」と比べた際に
それと同じくらい、それ以上に遺伝的な影響を受けるものと思われがちです。

しかしながら実際は、意外にも遺伝によって招かれる割合というのは
一般的な「生活習慣病」である「2型糖尿病」よりも少ない傾向があります。

糖尿病に関する遺伝的な因果関係を考える際には、一部で「隔世遺伝」といったような
「祖父母」から受け継がれる要素が多いと考えられていることもあり
まだまだ、不確定な・解明できていない要素が多い疾患になります。