「運動習慣」による高血糖の予防と血糖値の改善の基礎

運動をすることによって、血糖値の改善をしていくことは
「運動療法」として、初期の糖尿病治療に取り入れられるものです。

この運動による働きかけは、高血糖の「予防」と高血糖の「改善」の両方に有効であり
またどちらに働きかけるかによって、それぞれ「意味」と「効果」も変わっていきます。

運動習慣が血糖値に与える2つのメリット

運動習慣によって、血糖値に働きかけてくことによって

  • 血糖値を上がりにくくする
  • 上がってしまった血糖値を下げるためのサポート

以上の2つの効果を見込むことができます。

また、運動は方法によって

  • 有酸素運動
  • 無酸素運動

以上の2つの種類に分けられ、それぞれ効果が違い
目的によって相応しいものを選ぶ必要があります。

血糖値の急上昇を防ぐ効果

運動することによって「基礎代謝」を上げ、エネルギーを燃やしやすい”燃焼効率のいい体”を作ります。

代謝とはエネルギーを燃やすことだけでなく、消化や栄養素の変換等の様々な体の働きを指しますが
それら全てがいかにズムーズにいくかによって、結果的なエネルギー効率につながってきます。

そしてそれはブドウ糖を効率的に消費することや、必要な細胞に取り込むことにもつながります。

基礎代謝量を上げるには短時間で・大きい負荷をかけ、筋肉に負担がかかる「無酸素運動」が有効です。

無酸素運動とは、

限界に近いダンベルでの体操や、スピーディーなスクワット等
「筋トレ」と呼ばれるような、筋肉を「大きく」する運動です。

筋肉量に比例して基礎代謝量は上がり、ブドウ糖の効率のい消費につながり
結果的に、血糖値が上がりにくい体に変わっていきます。

高くなった血糖値を下げる効果

血糖値が最も上昇するタイミングは、食後1~2時間の間と言われています。

食べ始めから20~30分で上昇を始め、ピークに達するタイミングがその時間帯です。

それに伴い、インスリンの分泌も活発になります。

このタイミングで体を動かすことによって、インスリンの働きを助けることができます。

そして、この際に必要な運動が「有酸素運動」です。

有酸素運動とは、

軽いランニングや水泳等の、筋肉に負荷を「あまりかけない」
長時間に亘って体を動かし「続ける」運動です。

基礎代謝を「活かして」実際にエネルギーを燃焼させます。

ウォーキング程度でも効果はあり、食後に少しでも体を動かすことで
インスリンの働きを助け、インスリンの分泌器官の負担を抑えることができます。

「血管」のケアにもつながる

また運動習慣によって、血管の質を向上させる効果もあります。

糖尿病患者は、「動脈硬化」も進行していることが多く
血液の壁が硬く・厚くなっており、血流が悪化しています。

習慣的な運動によって、速い血液の流れに耐性ができ
血管が柔らかくなることで、動脈硬化の予防・改善にもつながります。