糖尿病と「高血糖高浸透圧症候群」

様々な症状の種類がある糖尿病の合併症ですが、
その中でも、特に危険であり・発症直後に命の危険が迫る症状に

「高血糖高浸透圧症候群」というものがあり、最も警戒が必要な症状になります。

  • 急激な血糖値の上昇
  • 急激な脱水症状

これらによって、命に危険が及ぶケースも考えられます。

発症からの進行が、非常に早い合併症であることが特徴であり
たとえ「糖尿病性神経症」等の、他の合併症を発症していない場合でも
症状が出ることもあり、高血糖の傾向がある人は例外なく注意が必要です。

「高血糖高浸透圧症候群」の原因と症状

高血糖高浸透圧症候群の症状としては、
主に「感染症」や利尿薬・ステロイドの摂取によって
インスリンの作用が不足してしまった際に起きる
「急激な血糖値の上昇」と「急激な脱水症状」の状態です。

インスリンの摂取を習慣としている人が、
摂取を忘れてしまった場合にも、起きることがあります。

その結果、血液内・細胞内の浸透圧が崩れ
最終的に「神経細胞内」の浸透圧が崩れることにより、
意識障害(昏睡)の症状が現れることが特徴的です。

「非ケトン性高浸透圧性昏睡」と呼ばれることもあります。

特徴的な症状

利尿が激しくなり、血糖値がより高くなることによって
更なる浸透圧の乱れ・血糖値の上昇という悪循環が進行し、「脱水症状」の症状が進行していきます。

特に「絶食」後といった、極端に血糖値が減少している状態で
食事を摂取した際に、急激な血糖値の上昇を招き
そのまま、高血糖高浸透圧症候群を発症してしまうケースが多くなっています。

高齢者に多い症状になりますが、それほど深刻ではない
「軽い」高血糖患者や若年層であっても、起きてしまうケースも考えられるため油断は禁物になります。

「高血糖高浸透圧症候群」の治療

高血糖の傾向がある人は、日頃から多尿の傾向がありますが
”いつにも増して”排尿の量・ペースが多くなってきた場合、浸透圧の劇的な変化があったと思われます。

高血糖高浸透圧症候群は「急性」の合併症ではありますが
少しずつ症状が進んでいくため、「ふらふらする」といった
意識障害を感じる場合、早急に医師に相談しましょう。

すでに、症状が進行中である恐れがあります。

治療としては、浸透圧が「特に」調整された「点滴(生理食塩水)」の
投与によって、脱水症状と浸透圧の乱れを同時に回復させていきます。

それと同時に「インスリン」の投与によって、血糖値を安定させていきながら経過を見守ることになります。